商用書簡


よう、L。手紙は受け取った。実際、確収保(SeCoPro)についてはそれほど心配してない。あいつらは未だに古巣を漁ってるみたいだ。個人レベルの思考だ、全く。まるで猫だ。走れば追いかけてくる。でも他に何かが動いているものがあれば目はそっちに行く、空から逃げればこっちのものだ。尻尾はどうしたか?心配ない。彼はそういう雑用のために出来ているんだよ。実際にそこにいる訳でもあるまい。感づかれたら、コードを抜いて後腐れなく逃げるだけだ。

それより、新しい玩具を少し思いついた。蠅サイズのロボットだ。人に掴まって、どこへでもついていく。そいつの見るモノ聞くモノ、誰と別れたかも全て記録して、必要になったら取り外す。何も発信しないから追跡される心配も無い。情報は実物を回収して手に入れる。君のプロジェクトに使えるだろうと思う。君の常套の手から外れるのは分かっているが、いい加減時代に追いつくべきだ。

22世紀で合流する予定があるなら、いつもの場所に支払いを。思い出せなかったらSchitzに会ってこい。

最後に、頼むから君の帽子を弄らせてくれないか。絶対に改善させられるはずだ。神懸ったレーザーを頭から出せるようにしてやる。考えてくれ。

V








  • 最終更新:2017-05-13 22:41:32

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